ジョニーウォーカーの生みの親、 ジョン・ウォーカーはもともと農場主の息子で、 15歳の時に家族とともに総合食料品店を始めます。 1853年にアンドリュー・アッシャーが、 ブレンデッド・ウィスキーの開発に成功し、 それまで禁止されていたブレンデッド・ウィスキーが、 許可される様になりました。 ジョン・ウォーカーは総合食料品店で、 ウィスキーを販売していたので、 彼もまたブレンデッド・ウィスキーを手がける様になります。 ジョン・ウォーカーの作るブレンデッド・ウィスキーは、 評判が良く彼が死んだ1857年にはジョン・ウォーカーの作る、 ブレンデッドウィスキーの評判はスコットランドから、 イングランドまで届く様になっていました。 このジョン・ウォーカーの作ったブレンデッド・ウィスキーを 世界に広めたのがジョンの息子アレキサンダー・ウォーカーです。 彼が1867年に完成した「オールド・ハイランド・ウィスキー」は、 世界各地の展示会で優秀賞を受賞し、 以後25年間売れ続け1880年には9万ポンド売り上げ、 ジョニー・ウォーカーは名実共にスコッチのトップブランド、 としての地位を確立しました。 そして時代はジョン・パターソン・ウォーカーと アレキサンダー・ウォーカー2世です。 この時期にウィスキー産業は大きな発展を遂げ、 1893年にはカードゥ蒸留所を買い取り、 上質だったハイランドモルトを、 自分達で管理できる様になりました。 そして1909年カードゥ蒸留所のモルトを中心に、 40種類以上の良質なモルトとグレーンを、 調合したジョニーウォカー赤ラベルと黒ラベルが誕生しました。 カードゥは先日僕も飲んで、 このブログに書きましたが本当に蜜の様に甘く、 フルーティなモルトです。 この蒸留所を中心としてタリスカーの様な、 ピーティなモルト掛け合わせていく熟練の技が、 ジョニーウォーカー黒ラベルを飲むと、 リアルに感じることができます。 それぞれのシングルモルトも光り輝いているのに、 それを絶妙なバランスでブレンドした黒ラベルは、 スコッチの完成度を知る上で、 やはり欠かせないスコッチだと感じます。 スコッチを知る為に飲む最初の一杯はジョニ黒です。