せっかくバカラの名入れグラスをプレゼントしたのに、 ウィスキーやスコッチ・バーボンなど、
せっかく盛り上がってきた話題についていけない。
ウィスキーの話はよく分からない。
それではいただいた方もちょっと悲しいかも・・・ そんなお客様のためにウィスキーの基礎知識として、
この「ウィスキー編」を書き始めました。
今日は白州12年です。
1973年サントリー第二の蒸留所として、
標高700メートルの山中に白州蒸留所は設立されました。
甲斐駒ヶ岳のふもとにある。広大な敷地は美しい森林に囲まれ、 世界でも珍しい森の中の蒸留所です。
サントリーの天然水「南アルプス天然水」はこの蒸留所でボトリングされています。
南アルプスの水をマザーウォーターとし森の乳酸菌の働きをうながすために、 木桶発酵を長めに行なう事でフルーティで瑞々しいモルトウィスキーができます。 ピート麦芽を行なっているので白州は、 柑橘系のさわやかなフルーツの香と森林浴しているような深い緑の香の奥に、 スモーキーな香を感じることができます。
白州はアメリカンホワイトオークのボグスヘッドという樽を使っています。 もともと熟成が穏やかな樽ですがそこに深い森林の香が、 樽の中にとけ込んでいるように感じてしまいます。
スコッチでもジャパニーズウィスキーでも、 山の中にある蒸留所は決して珍しくありません。
全てのシングルモルトの原点と唱うザ・グレンリベットも、
スペイサイドの標高270mの山深い場所にあります。
ニッカの宮城峡も仙台から車で40分ほど、
山形との県境にある宮城の森の中に蒸留所があります。
海の近くの蒸留所で出来たウィスキーと、
山で出来たウィスキーはそれぞれに違う魅力があり、
シングルモルトで飲むもよし、 ブレンデッドウィスキーとして味わうのも格別だと思います。
もちろん「山崎」、「響」に負けず劣らず、
白州もISC(International Spirits Challenge)で数々の賞を総なめにしています。