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宮城峡12年
せっかくバカラの名入れグラスをプレゼントしたのに、 ウィスキーやスコッチ・バーボンなど、
せっかく盛り上がってきた話題についていけない。
ウィスキーの話はよく分からない。
それではいただいた方もちょっと悲しいかも・・・
そんなお客様のためにウィスキーの基礎知識として、
この「ウィスキー編」を書き始めました。
今日は竹鶴を語るために欠かすことができない、
ニッカの至宝、宮城峡12年です。
余市に続いて蒸留所を作ったのが仙台から車で40分ほど、 山形との県境にある宮城の森の中だったこの蒸留所宮城峡です。
宮城峡蒸留所は新川川が流れている、 この水でブラックニッカの水割りを作って飲んだ竹鶴正孝は、 宮城峡蒸留所の建設を決断したと言われいます。
宮城峡蒸留所は余市とは方向性を変えてスチームによる間接蒸留を行なうなど、 より柔らかく、華やかな、ウィスキー造り考えていた。
その狙い通り蒸留所設立から40年ほどたった宮城峡の評価は、 ここ何年間で、「格段にその美味しさの深みを増している」 竹鶴正孝の狙い通りフレーバーはフルーティで華やかで、 それでいて非常に日本的な甘い梨の様な和のテイストがある。 そして山崎にも通じる様な儚さがある。
宮城峡はここ数年確かにその実力を開花し始めていると思う。 それは竹鶴にブレンドされることでまた、その存在感を表している様に感じます。
宮城峡を飲んでこのウィスキーは竹鶴のために作られたと直感しました。
余市の無骨さ荒々しさに対して全く違う、
スチームによる穏やかな蒸留と山々が育てた深みです。
マッサンには最初からあるイメージがあったのかもしれません。
竹鶴を飲むとき僕は母としての余市を思い、
父としての宮城峡を感じつにはいられません。
この二つの原酒を味わうたびにちょっと下手くそなマジシャンを思い出します。
それは名ブレンダー竹鶴政孝をたどる旅でもあり、
ウィスキーの歴史をめぐるラビリンスでもあると感じずには入られません。
何倍飲めば僕はマッサンの思いに近づくことができるのだろう。 宮城峡はISC(Internatinal Sprits Challenge)で何度も金賞を受賞しています。
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